傷つく原因と扁桃体ハイジャックのメカニズム
人間が傷つく原因は、実は私たちの脳の中にあります。
脳が外部からの刺激を脅威だと認識すると、自己防衛反応を起こします💦
これが「扁桃体ハイジャック」と呼ばれる現象です。
扁桃体は脳の中で恐怖や不安を感じる部分です。
ある言葉や表情、雰囲気がきっかけとなって、突然ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。
すると、心拍数が上がって呼吸が速くなり、筋肉が緊張して、
まるで戦場にいるような状態になってしまいます。
これは人間が生き残るために必要だった機能です⭐
原始時代、ジャングルの茂みがサッと動いた時にすぐに逃げられなければ、
ライオンに食べられてしまったかもしれません。
そのため、ちょっとした刺激でも過剰に反応してしまうのです。
興味深いのは、この反応が理性的な判断を行う前頭前野をすっ飛ばしてしまうことです。
そのため、大切な人に対しても思わず酷いことを言ってしまうことがあります。
しかし、これは脳の正常な機能なのです✨
車のエアバッグのようなもので、危険を感じると自動的に作動してしまいます。
したがって、自分を責める必要はありません。
この扁桃体ハイジャックは、強い感情を伴う出来事を長期記憶として保存してしまいます。
そのため、些細なきっかけで過去のトラウマが蘇ることがあります。
しかし、メカニズムを理解することで、
自分自身にも他人にも優しく接することができるようになるはずです💝
この扁桃体ハイジャックのメカニズムを理解することは、
私たちが執着に陥る理由を解明する第一歩となります。
執着の心理学的・脳科学的・スピリチュアルな側面
次に、執着そのものについて、心理学、脳科学、そしてスピリチュアルな観点から掘り下げていきましょう。
心理学的には、執着とは過去の出来事を自分の中で繰り返し再生する現象です。
強い不安や恐怖を感じた際、私たちは過去の傷ついた経験に固執してしまう傾向があります😰
嫌な記憶であるにもかかわらず、ふとした瞬間にそれを思い出し、
「ああ、あの時の自分は最悪だった」と何度も頭の中で反芻してしまいます。
これが執着という現象の特徴です。
これは、特に自分の価値が低いと感じている時や、自分の価値に影響がある時に起こりやすいです💧
脳科学的には、脳の中に「報酬系の回路」があり、ここでドーパミンという神経伝達物質が分泌されます。
過去の嫌な出来事を思い出した瞬間、このドーパミンが原因で快楽や満足度を感じてしまいます。
さらに、執着しているものが失われる恐れや不安があると、扁桃体が活性化し、
ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。
スピリチュアルな側面では、執着はエゴや物質的な欲望に基づくと考えられています。
魂が成長し、本当の自己と調和するためには、執着を手放し、自由な心を持つことが必要です🎀
執着は霊的な魂の成長を阻害し、心の平穏を得ることを難しくします。
私も、父に捨てられた怒りや、性的暴行にあった怒りをずっと原動力として活かしてきました。
これは確かに通訳者としての成功にも繋がりましたが、この報酬系を使っての幸せは得られませんでした。
執着を手放すことの重要性と得られる幸せ
執着を手放すことで得られる幸せは計り知れません。
まず、内的な自由を手に入れ、心が軽くなります。
安心感や平和を感じることができ、失うことへの恐れがなくなり、自然体で生きられるようになります🌈
これは人間関係においても同様です。
例えば、私のパートナーであるデイビッドとの関係でも、執着を手放すことの重要性を実感しています。
デイビッドと長く幸せでいたいと思うからこそ、絶対にデイビッドに執着しないようにしています。
つまり、デイビッドがいなくても私は幸せであるという自立を心がけているのです。
これは非常に重要なポイントで、パートナーとの関係だけでなく、職場での関係など、
どんな関係でも自然体でいられるようになります。
人間関係も大きく改善します。
他者に対して執着がないということは、相手を尊重し、健全な距離感を持った関係を築けるということです🍀
そして、成長と変化の機会がどんどん増えていきます。
新しい挑戦や経験にオープンになり、人生の変化をポジティブに受け入れられるようになるのです。
自分の足で立ち、自分の心で本当に自立することによって、初めて心の安定を得ることができます😊
そうすることで、大切な人たちとの関係もより深く、より健全なものになっていきます。
私自身、コンサルの方から「成長が早いね」と言われることがありますが、
それは究極的にこの執着を手放し続けてきたからだと自負しています。
あなたも、今日から執着を手放すことを決意してください🌼
そうすれば、あなたの幸せへの最短ルートが開かれるはずです。
執着解消のための実践的方法
執着を解消するための実践的な方法を紹介します。
これらは私自身も実践し、効果を実感しているものです。
まず、マインドフルネス瞑想が非常に役立ちます💐
目を閉じることで、過去の自分が作った現実から切り離され、
脳のストレス反応を減少させることができます。
私の講座で紹介している「タコ足瞑想」は、
過去に配った思いやりや配慮の気持ちを全て自分に戻すイメージをします。
これにより、意識が自分に集中して戻ってきます。
実際に、瞑想状態では扁桃体のサイズが小さくなることが確認されています。
これは物理的に感情の氾濫を起こしにくく、自己調整能力が向上し、
執着や依存を手放しやすくなることを意味します。
次に効果的なのが運動です🎶
運動することで、ドーパミンを恐怖ではなく別のところで出すことができます。
私も経営者としてのストレスを抱える時、ウォーキングで気分転換しています。
20分ほど歩くだけで、気分が良くなります。
運動の種類は問いません。
ストレッチ、ヨガ、ジョギング、ウォーキング、バレエ、ダンス、空手など、何でも構いません。
運動によって呼吸も深くなり、感情が落ち着き、執着が外れやすくなります。
もし運動ができない場合は、趣味でも大丈夫です💫
音楽を聴くなど、新しい趣味によってドーパミンを得ることで、執着から離れやすくなります。
最後に、感謝の実践も強力なツールです💗
感謝ノートを書いたり、感謝を唱えたりすることで、
脳内のハッピーホルモンであるセロトニンとオキシトシンが分泌されます。
これらは幸福に結びつくホルモンで、執着を減少させ、幸福感や満足感をアップさせます。